2014年4月 - 2016年3月
抗がん剤点滴静脈内注射の血管外漏出の有無の客観的判定基準の開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
血管外漏出の早期発見が重要である。従来の血管外漏出の鑑別方法は、客観性が欠けており、かつ確実性が低い。本研究の目的は、サーモグラフィーの使用による抗がん剤の点滴静脈内注射における血管外漏出の有無の予測妥当性を評価することである。末梢静脈を通して化学療法を受けた患者257例が分析された。対象には血管外漏出26例が含まれていた。抗がん剤の点滴中に15~30分毎にサーモグラフィーが撮影された。サーモグラフィーを使用した感度、特異度、陽性的中率、陰性的中率はそれぞれ84.6%、94.8%、64.7%、98.2%だった。サーモグラフィーは高い確率で抗がん剤の血管外漏出を識別することが明らかになった。
- ID情報
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- 課題番号 : 26670939