2006年4月
バセドウ病にともなう第VIII因子活性亢進により脳静脈洞血栓症をきたした若年男性の1例
臨床神経学
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- 巻
- 46
- 号
- 4
- 開始ページ
- 270
- 終了ページ
- 273
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本神経学会
症例は38歳男性である.くりかえす頭痛の後,意識障害,失語,右片麻痺をきたし,上矢状静脈洞から両側横静脈洞にいたる脳静脈洞血栓症(cerebral venous thrombosis;CVT)と診断された.入院時にはじめてバセドウ病に気づかれ,第VIII因子活性が著明に亢進しており,発症の原因と考えられた.抗凝固療法に加えバセドウ病に対する治療をおこない,甲状腺機能の改善にともない第VIII因子活性も改善し,良好な経過がえられた.原因不明のCVTにおいて,第VIII因子の上昇をともなった甲状腺機能亢進症を念頭におくことが重要と考えられた(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0009-918X
- 医中誌Web ID : 2006177390