論文

2018年6月

外傷診療における大量出血の早期認識と対応

日本外傷学会雑誌
  • 濱口 満英
  • ,
  • 植嶋 利文
  • ,
  • 丸山 克之
  • ,
  • 松島 知秀
  • ,
  • 木村 貴明
  • ,
  • 中尾 隆美
  • ,
  • 石部 琢也
  • ,
  • 豊田 甲子男
  • ,
  • 村尾 佳則

32
2
開始ページ
59
終了ページ
65
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本外傷学会

外傷患者に対しては受傷後から出血を意識し、いかに活動性出血を制御するかが重要である。そのためには、大量出血を早期に予測することが必要である。大量出血の予測には、血圧や脈拍、shock index、trauma associated severe hemorrhage(TASH) score、assessment of blood consumption(ABC) score、Traumatic Bleeding Severity Score(TBSS)、血清乳酸値、fibrin/fibrinogen degradation products(FDP)、フィブリノゲン値、Focused Assessment with Sonography for Trauma(FAST)、CTがある。また、凝固能の判断にはthromboelastography(TEG)やthromboelastometry(ROTEM delta)による止血モニタリングが有用である。病院前輸液に関しては、受傷後から病院搬送まで30分未満であれば搬送が優先されるが、傷病者の病態によっては有用な可能性もあり総合的な判断を求められる。大量出血判断時はpermissive hypotension、トラネキサム酸、大量輸血療法、フィブリノゲンの投与を考慮し外科的加療なども含めた総合的なマネージメントが必要となる。(著者抄録)

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