論文

2014年6月

骨盤骨折時に造影CT検査で血管外漏出像を認めた時の治療方針

骨折
  • 濱口 満英
  • ,
  • 西村 章朗

36
3
開始ページ
593
終了ページ
596
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本骨折治療学会

骨盤骨折は、初期治療での出血のコントロールが予後に大きく影響する。出血のコントロールとして、TAEやガーゼパッキング、創外固定がある。造影CTで血管外漏出像を認めた場合において全例にTAEが必要であるかを検討した。造影CTが施行された骨盤骨折と診断された131例を対象とした。造影CT検査で血管外漏出像を認めた症例は22例で19例に血管造影を施行した。動脈性の出血を確認できた症例は11例で10例にTAEを施行した。8例では動脈性出血は確認できずTAEは不要であった。TAEは不要であった症例の特徴として、初期輸液での循環動態の安定化、漏出像が筋間内にあることが挙げられた。造影CTにて血管外漏出像がみられても、初期輸液で安定している症例においては画像評価や凝固能などを総合的に判断し、血管造影なしに全身観察における経過観察可能であると考えられる。(著者抄録)

エクスポート
BibTeX RIS