論文

2012年8月

出血性ショック後の腎障害に対する高張食塩液とIL-10が及ぼす影響

日本救命医療学会雑誌
  • 中尾 隆美
  • ,
  • 村尾 佳則
  • ,
  • 丸山 克之
  • ,
  • 太田 育夫
  • ,
  • 濱口 満英
  • ,
  • 坂田 育弘
  • ,
  • 佐藤 隆夫

26
開始ページ
25
終了ページ
28
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
日本救命医療学会

高張食塩液を用いると臓器障害が軽減されるとされているが、我々は抗炎症性サイトカインであるInterleukin-10(IL-10)に着目し、出血性ショック後の腎障害発生に対する高張食塩液とIL-10の効果を検討した。ワイルドタイプのC57BL6/JマウスとIL-10ノックアウトマウス(B6.129P2(IL-10))を用いた(各群n=6)。全身麻酔下に左大腿動脈にPE10のカテーテルを挿入し、ヘパリン100U/kgを投与後脱血し血圧を40±5mmHgに60分保つ。蘇生液として4ml/kgの7.5%NaClと脱血血液;HS群ならびに脱血血液の2倍量のラクテートリンゲル液と脱血血液;2LR群を作成し、無処置のControl群とHS群及び2LR群の蘇生後2時間のIL-10の測定、ならびに48時間での腎障害の程度を組織学的に検討した。出血性ショック時、高張食塩液は乳酸リンゲル液による蘇生に比べて腎障害を軽減しなかった。IL-10が存在しない方が腎障害が軽減された。(著者抄録)

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