論文

2007年9月

特発性細菌性腹膜炎からフルニエ症候群を発症するも救命し得た1例

近畿大学医学雑誌
  • 濱口 満英
  • ,
  • 植嶋 利文
  • ,
  • 丸山 克之
  • ,
  • 大澤 英寿
  • ,
  • 山本 雄豊
  • ,
  • 坂田 育弘

32
3
開始ページ
159
終了ページ
162
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
近畿大学医学会

特発性細菌性腹膜炎が先行し、フルニエ症候群を発症した症例を経験したので報告する。【症例】56歳、男性。【主訴】呼吸困難、腹痛、腹部膨隆、陰嚢腫大。【現病歴】1ヵ月程前から腹部膨隆。1週間前より腹痛、発熱がみられた。呼吸困難、陰嚢腫大を来したため近医受診し肝硬変症、sepsisの診断にて紹介入院となる。【入院時現症】腹部は膨隆し圧痛を認めた。陰嚢部より会陰肛門にかけて広範な腫脹と発赤を認め、一部皮膚は壊死に陥っていた。【臨床経過】陰嚢から会陰肛門部に感染を伴う腫脹がみられ、一部が壊死していたことよりフルニエ症候群と診断した。陰嚢切開・排膿・デブリードマンを施行した。同部の細菌培養にてβ-streptococcusが検出され、腹水でも同菌が同定された。これらの結果より、特発性細菌性腹膜炎から発症したフルニエ症候群と診断した。Sepsisからmultiple organ dysfunction syndromeに陥ったがcontinuous hemodiafiltrationを含めた集中治療を行ない救命し得た。(著者抄録)

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