MISC

1998年11月

TOPO/DTPA-塩析剤溶液系における土類元素の分離特性

JNC-TN8430 99-001
  • 宮原 幸子
  • ,
  • 駒 義和
  • ,
  • 小山 智造
  • ,
  • 田中 康正
  • ,
  • 狩野 純一*

開始ページ
37
終了ページ
記述言語
日本語
掲載種別
機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等

中性抽出剤と三価アクチニドに選択的なアミノポリ酢酸を用いた、三価アクチニドとランタニドの分離を検討している。これまでに、CMPOおよびTBPを用いた系での希土類元素の相互分離特性を報告した。本報告書では、CMPOおよびDTPAと同様の抽出反応をもつ有機リン系中性抽出剤TOPO(Tri-octylphosphineoxide)を用いて希土類元素の相互分離試験を行った。その結果を以下に示す。・原子番号の増加にともない、分配比は単調に増加する。・La/Lu間の分離係数は約103希土類金属に対して十分なDTPAが存在し、DTPAがLnと容易に錯生成する条件(pH1.5以上)では、以下のような結果が得られた。・分離係数はpHや塩析剤種類、濃度に依存しない。・Lnの分離に主に寄与するのは、TOPOの抽出反応とDTPAとの錯生成反応である。・TOPO抽出の分配比とDTPAの錯生成定数を用いて分離係数を計算したところ、実験値とほぼ一致した。TOPOを用いた系での希土類元素の分離は、CMPO,TBPを用いた系と同様の分離特性を示した。有機リン系中性抽出剤とDTPAを用いた系での希土類元素の相互分離は、一般に、抽出反応とDTPAの錯生成反応に支配されるといえる。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?4026478

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