共同研究・競争的資金等の研究課題

2021年4月 - 2024年3月

グローバル化による生産要素の移動が労働市場に与える影響の理論的研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業  若手研究

課題番号
21K13303
体系的課題番号
JP21K13303
配分額
(総額)
1,300,000円
(直接経費)
1,000,000円
(間接経費)
300,000円

本研究の目的は、グローバル化が与える労働市場への効果の分析である。近年グローバリゼーションが拡大し、経済統合が進む中で、「底辺への競争(Race to the bottom)」と言われる企業への減税政策が世界各地で行われている。これは企業の海外流出を阻止したり海外から企業を誘致したりするために他国より税制面を優遇し、世界全体で企業への減税競争が行われることである。その一方で、労働者に対する税負担は軽くはなっていない。これはモノやカネの国際的な移動に対し、労働者は自身の地域に対し粘着性を持ち国際間・地域間の移動が少ないためと考えられる。そのため、生産する場所は変化しても消費する場所は変化しづらい傾向にある。この結果、資本家と労働者の所得各差の拡大の一因として、グローバル化の影響を指摘することができる。
Neary(2016)「寡占の一般均衡モデル」を用いて、グローバル化が与える労働市場への影響を分析していく。2021年度は、これまでの関連研究からサーベイを行った。また、研究の第1段階として資本の国際移動を上記モデルに導入することに着手をしている。使用するモデルは寡占市場であるため、資本の移動は完全な自由参入ではない。この点について、様々な知見を活用し、批評に耐えうる研究内容に発展させていく。資本の自由な国際移動は労働市場に対して、賃金低下の影響を与えることが予想される。このことに対し、各国の政府が経済厚生を高めるために取りうる政策を分析していく。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21K13303
ID情報
  • 課題番号 : 21K13303
  • 体系的課題番号 : JP21K13303