MISC

2018年

繊毛局在キナーゼICKは内耳有毛細胞の平面内細胞極性と聴覚機能に必須である

耳鼻咽喉科ニューロサイエンス
  • 岡本志央
  • ,
  • 坂口博史
  • ,
  • 茶屋太郎
  • ,
  • 古川貴久

32
開始ページ
31
終了ページ
34
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
耳鼻咽喉科ニューロサイエンス研究会

内耳有毛細胞における繊毛の機能を明らかにするため、intestinal cell kinase(ICK)欠失マウスを用いて、繊毛蛋白の平面内細胞極性(PCP)形成への関与およびPCP障害が聴覚機能に及ぼす影響について検証した。2種類のICK欠失マウスであるICKノックアウトマウスおよび内耳特異的ICKコンディショナルノックアウトマウスを用いた。in situ hybridizationによる蝸牛におけるICKの発現の検証、走査型電子顕微鏡や免疫染色による形態観察、そして聴性脳幹反応や歪成分耳音響放射による聴覚機能評価を行った。ICKは蝸牛の発生期におけるPCP形成、特に動毛と不動毛の位置関係を決定する際の両者の協調的な移動に重要な機能を持つと考えられた。また、ICKは有毛細胞や支持細胞においても、繊毛内の蛋白質輸送を制御することが示唆された。さらに支持細胞の繊毛は伸長しており、繊毛内輸送の障害により繊毛形成が促進していると考えられた。

リンク情報
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=202102229757576865
URL
https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2018&ichushi_jid=J06193&link_issn=&doc_id=20180611440008&doc_link_id=%2Fce7tokei%2F2018%2F003200%2F008%2F0031-0034%26dl%3D0&url=https%3A%2F%2Fwww.medicalonline.jp%2Fjamas.php%3FGoodsID%3D%2Fce7tokei%2F2018%2F003200%2F008%2F0031-0034%26dl%3D0&type=MedicalOnline&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00004_2.gif
ID情報
  • 医中誌Web ID : 2018333109
  • J-Global ID : 202102229757576865

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