論文

査読有り
2016年

地域における認知機能低下者を把握するための方法と認知機能低下者のIADLの特徴-A市における「脳とからだの体力測定会」の結果から-

愛知作業療法
  • 山下英美
  • ,
  • 加藤真弓
  • ,
  • 鳥居昭久
  • ,
  • 河野健一
  • ,
  • 高木智代
  • ,
  • 齊藤千晶
  • ,
  • 小長谷陽子

24
開始ページ
25
終了ページ
34
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
愛知県作業療法士会機関誌編集委員会

地域在住高齢者の中から認知機能低下者を把握するための方法を検討し,認知機能低下者の手段的ADL(以下IADL:Instrumental Activity ofDaily Living)の特徴について分析した.認知機能低下者を把握する方法としては,ファイブ・コグの文字位置照合課題と手がかり再生課題の合成得点を算出し,軽度認知障害(以下MCI:Mild Cognitive Impairment)の可能性のある者を見つけ,特に得点の低い者を抽出する方法が適しており,加えて,様々なタイプの認知機能低下者を見つけ出すために,時計描画テスト(以下CDT:Clock Drawing Test)を量的・質的に詳細に分析することが望ましいと考えられた.認知機能低下とIADLの関連は,MCIの可能性のある者は,社会性の低下から,「集団の中で金銭管理を求められる役割」と,「なじみの無い"見知らぬ場所"へ出かけること」に困難を感じていることが明らかになった.また,遂行機能に関連の深い,「掃除や電気が止まった時の対処」についても困難となることが示唆された.地域高齢者と関わる際にこれらのIADLの低下に着目し,地域の他職種と連携し早期介入に繋げることも,作業療法士が地域で行える支援である.(著者抄録)

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ID情報
  • ISSN : 1342-274X
  • 医中誌Web ID : 2020038965

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