2009年
2409 プロジェクト研究における北欧学派の軌跡 : プロジェクトとコンテクストの関係性(一般セッション)
プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
- 巻
- 2009
- 号
- 0
- 開始ページ
- 277
- 終了ページ
- 282
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.14914/spm.2009.Spring.0_277
- 出版者・発行元
- プロジェクトマネジメント学会
北欧学派というプロジェクトについての研究群がある.北欧学派の前提では,プロジェクトはコンテクスト(文脈)に埋め込まれている.本稿は,北欧学派の批判的考察とケース・スタディを通じ,プロジェクトとコンテクストの関係性を検討する.プロジェクトとコンテクストの関係性を考慮しようとすると,困難が伴う.プロジェクトとコンテクストは,固定的関係に陥るか,その区分自体が成立しなくなる.本稿では,このような困難を回避するために,プロジェクトの特定の契機における産出物としてのマテリアル,マテリアルを産出する行為に焦点化して,分析を行う.調査対象は,テレビ局を中心とした映像コンテンツ製作プロジェクトである.テレビ局のコンテンツ事業局責任者,プロジェクト企画者,プロジェクト責任者,制作プロダクションの代表取締役社長,プロデューサーなど計8名の調査協力を得て,インタビュー調査を実施した.分析の結果,プロジェクトとコンテクストの「ねじれ関係」が示唆された.プロジェクトとコンテクストは,無関係であるが,マテリアルを媒介に関係づけられる.本稿で示したプロジェクトの差異化方略は,プロジェクトの独自性に迫り,企業組織における経営実践の収益性向上に貢献するための理論的視座を与え得る.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.14914/spm.2009.Spring.0_277
- CiNii Articles ID : 110007602909
- CiNii Books ID : AA12006054
- identifiers.cinii_nr_id : 9000016710051