2020年7月 - 2023年3月
研究活動の駆動を目指した大学院生の生態系に関する調査研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽) 挑戦的研究(萌芽)
(1)文献調査においては,日本における大学院の状況(進学状況,進学理由),博士課程を巡る環境の変化をおさえた上で,大学院生が専門的な研究のみならず,コミュニケーション能力やその他の学術活動を求められる中,どのように対応,調整しているのかについて,学術関係の活動,大学院生の活動とアイデンティティ,大学院生の成長に影響を与える存在,指導教員との関係,大学院生の困難な経験,に分けて考察した.
(2)大学院生の研究活動・学習過程を把握するインタビュー調査については,2020年度より実施している東京都内の私立A大学大学院生に対する躓きと乗り越えに関する調査を行い,より詳細な教育状況・学修状況の把握を目的として分析した.コロナ禍など大学院生にとってやむを得ない事情があっても,研究の壁が数ヶ月に渡り続くことはなく,何らかの外的作用によって研究環境が向上し壁を乗り越えていく姿が明らかになった.学習環境への示唆としては,指導教員以外のスタッフとの関わり,後輩や同僚,学外との関わりが刺激や緩衝材として機能していることが見て取れた.
(3)大阪大学におけるプレFDプログラム修了生を対象にしたインタビュー調査を行い,プレFDが現在の教授活動や大学教員就職への以降などについてどのような影響を与えているかについて検討した.プレFDの学習内容やプレFDの授業形態そのものや担当教員のふるまい,授業内外の多様な受講生との交流が,大学教員着任後の教授学習活動や大学教授職のレディネス,自発的な教授能力開発に役に立ったと認識していた.また,TA制度をさらに充実させるために大阪大学で整備されているTF(ティーチング・フェロー)の業務内容などについて、ウェブ調査を実施した.授業中の従事業務が多いこと,TF として実際に講義を実施した人は少なかったものの,講義を実施したいというニーズが一定数あったことなどがわかった.
(2)大学院生の研究活動・学習過程を把握するインタビュー調査については,2020年度より実施している東京都内の私立A大学大学院生に対する躓きと乗り越えに関する調査を行い,より詳細な教育状況・学修状況の把握を目的として分析した.コロナ禍など大学院生にとってやむを得ない事情があっても,研究の壁が数ヶ月に渡り続くことはなく,何らかの外的作用によって研究環境が向上し壁を乗り越えていく姿が明らかになった.学習環境への示唆としては,指導教員以外のスタッフとの関わり,後輩や同僚,学外との関わりが刺激や緩衝材として機能していることが見て取れた.
(3)大阪大学におけるプレFDプログラム修了生を対象にしたインタビュー調査を行い,プレFDが現在の教授活動や大学教員就職への以降などについてどのような影響を与えているかについて検討した.プレFDの学習内容やプレFDの授業形態そのものや担当教員のふるまい,授業内外の多様な受講生との交流が,大学教員着任後の教授学習活動や大学教授職のレディネス,自発的な教授能力開発に役に立ったと認識していた.また,TA制度をさらに充実させるために大阪大学で整備されているTF(ティーチング・フェロー)の業務内容などについて、ウェブ調査を実施した.授業中の従事業務が多いこと,TF として実際に講義を実施した人は少なかったものの,講義を実施したいというニーズが一定数あったことなどがわかった.
- ID情報
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- 課題番号 : 20K20826
- 体系的課題番号 : JP20K20826
この研究課題の成果一覧
絞り込み
論文
1-
日本教育工学会研究報告集 20(3) 137-142 2020年10月 筆頭著者
講演・口頭発表等
6-
第30回大学教育研究フォーラム 2024年3月15日
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大学教育学会第45回 2023年6月4日 大学教育学会
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第29回大学教育研究フォーラム 2023年3月15日
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日本教育工学会研究会21-2 2021年7月3日
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日本教育工学会研究会20-3 2020年10月25日
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日本教育工学会研究会20-3 2020年10月25日