2021年4月 - 2024年3月
オンラインヘルスケアサービスの品質評価尺度の開発と消費者の満足モデルの構築
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
ヘルスケアサービスは,時間・コミュニケーションの方向性・人・サービス消費場所で[A]~[D]に分類できる([A]実地にて人によって直接提供される同時双方向型対面サービス,[B]無人施設にて人を介さず提供される一方向型セルフサービス,[C]遠隔で同時双方向で人によって提供される同時双方向型オンラインサービス,[D]遠隔でオンデマンド型で提供される一方向型配信サービス)。本研究では,オンラインサービスにおける提供者と消費者および消費者間の相互作用に着目し,[A]・[C]・[D]の比較によってオンラインヘルスケアサービスの効果的な提供プロセスの解明を新技術に対する消費者の受容過程を明らかにしようとしている。
本年度は,文献レビューと調査を行った。e-health(ICTを活用したヘルスケアサービス)の最も一般的な技術はm-health(モバイルヘルス)であり ,主要な関連技術としてクラウド,ビッグデータ,セキュリティ,システムが挙げられ,コスト,データのセキュリティとプライバシーが障壁となっている(Fonseca 2021)。e-healthによる介入は消費者の行動変容に有効である(Cugelman 2011)。
観察調査,提供者に対するインタビュー調査から,[C]同時双方向型オンラインサービスでは,人数に関わらず,提供者と消費者および消費者間の相互作用が発生しているが,その相互作用を生じさせるためのサービス提供者の留意点は対象とする消費者の人数によって異なることが示唆された。また,消費者には[A]~[D]に対して選好があり,その選択には費用対効果に対する認識も影響していることがわかった。消費者は各サービスの利点を理解して使い分けており,複数タイプの利用者も確認された。[A]同時双方向型対面サービスを好む消費者においてヘルスケアサービスのオムニチャネル化が見られた。
本年度は,文献レビューと調査を行った。e-health(ICTを活用したヘルスケアサービス)の最も一般的な技術はm-health(モバイルヘルス)であり ,主要な関連技術としてクラウド,ビッグデータ,セキュリティ,システムが挙げられ,コスト,データのセキュリティとプライバシーが障壁となっている(Fonseca 2021)。e-healthによる介入は消費者の行動変容に有効である(Cugelman 2011)。
観察調査,提供者に対するインタビュー調査から,[C]同時双方向型オンラインサービスでは,人数に関わらず,提供者と消費者および消費者間の相互作用が発生しているが,その相互作用を生じさせるためのサービス提供者の留意点は対象とする消費者の人数によって異なることが示唆された。また,消費者には[A]~[D]に対して選好があり,その選択には費用対効果に対する認識も影響していることがわかった。消費者は各サービスの利点を理解して使い分けており,複数タイプの利用者も確認された。[A]同時双方向型対面サービスを好む消費者においてヘルスケアサービスのオムニチャネル化が見られた。
- ID情報
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- 課題番号 : 21K01774
- 体系的課題番号 : JP21K01774