2018年4月 - 2021年3月
「大規模投資」にともなうアフリカの都市-農村関係の変容
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究
近年、グローバル化が深化するアフリカ都市・農村双方において、不動産開発や農地取得など、大規模な投資をともなう開発プロジェクト(以下、「大規模投資」)が増加している。本研究では、「大規模投資」が進行するザンビアにおける人口移動の動態や資本・情報のネットワークを明らかにすることを通じて、「大規模投資」が都市-農村関係に与える影響を考察することを目的としている。
初年度にあたる平成30年度は、関連する文献のレビューおよび現地調査を実施した。まず都市人口の動態について同国が実施している統計調査から分析した。1990年代の構造調整計画の実施により、ルサカをはじめとした大都市への人口流入は低迷していたが、2000-2010年の間の年平均都市人口増加率は4.2%と再び高まっていた。特に首都ルサカは4.9%と平均よりも高く、2010年センサスでの人口は170万人を超えていた。これは総人口の約10%にあたる人口であり、大都市への集中が起こっていることが伺えた。また、首都ルサカの都市計画の変遷と現在のマスタープランを分析し、現在の都市計画における課題として住宅問題やインフラ整備が重要視されていることが明らかになった。
現地調査では南部州の地方都市の都市化について行政や市場での聞き取り調査を実施した。結果として、大都市からも経済機会を見込んで移動してくる者が存在することが明らかになった。今後はこれらの人口動態と大規模投資との関係について検討する。
初年度にあたる平成30年度は、関連する文献のレビューおよび現地調査を実施した。まず都市人口の動態について同国が実施している統計調査から分析した。1990年代の構造調整計画の実施により、ルサカをはじめとした大都市への人口流入は低迷していたが、2000-2010年の間の年平均都市人口増加率は4.2%と再び高まっていた。特に首都ルサカは4.9%と平均よりも高く、2010年センサスでの人口は170万人を超えていた。これは総人口の約10%にあたる人口であり、大都市への集中が起こっていることが伺えた。また、首都ルサカの都市計画の変遷と現在のマスタープランを分析し、現在の都市計画における課題として住宅問題やインフラ整備が重要視されていることが明らかになった。
現地調査では南部州の地方都市の都市化について行政や市場での聞き取り調査を実施した。結果として、大都市からも経済機会を見込んで移動してくる者が存在することが明らかになった。今後はこれらの人口動態と大規模投資との関係について検討する。
- ID情報
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- 課題番号 : 18K12588
- 体系的課題番号 : JP18K12588