共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2022年3月

18世紀世界の共時性: 風俗(マナーズ)・社中(ソサイエティ)・風雅(テイスト)

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
18H00620
体系的課題番号
JP18H00620
担当区分
研究分担者
配分額
(総額)
17,030,000円
(直接経費)
13,100,000円
(間接経費)
3,930,000円

2年度末に新型肺炎によって研究協力者の来日が困難になり予定していた国際会議を年度内に開催することが不可能となったため、研究計画を変更し、3年度に国際会議を実施し、西洋と東アジアの同一性と差異の研究を行うこととした。しかし3年度についても新形肺炎が終息せず、国際会議の開催が不可能となったので、中国人民大学の牛准教授、毛准教授の参加を得て、遠隔会議方式による研究打ち合わせ会、および遠隔方式の国際会議を開催し、西洋、日本、中国の科学、技術、思想、文化、社交性に関する具体的な事例を分析し、東西18世紀の同時代性に関する検討を行った。それらは①技術的、科学的知識の共有と流通、②社交性と趣味の洗練、③商業出版の興隆と社会内の知的ネットワークの発展による公的言説圏の拡大④国境を越えた文芸共和国の成立などである。
その結果、以下の結論が得られた。これらの現象は、欧米での文化史的、社会史的啓蒙研究が明らかにしてきた諸事象に対応し、その点で、18世紀の東アジアと西洋には、交流と相互の影響にとどまらず、並行した文化的、学術的、社会的発展があったと考えられる。これらはグローバル・ヒストリーによる近世東アジア地域経済の研究に対応して、18世紀を中心とした西洋と東アジアの社会的、文化的、思想史的展開に、ある種の共通性があることを示している。
前世紀中葉までの研究では、啓蒙は普遍史的意義を持つヨーロッパ近代の形成期ととらえられており、その文脈の中で、19世紀や20世紀のアジアにおける啓蒙が議論された。その点で、18世紀東アジアと西洋の同時代性の研究は、世界史の時代区分を含む、近世、近代の思想史、歴史の大きな見直しに結びつくことを示すと考えられる。
以上の成果をもとに、研究分担者および牛准教授、毛准教授を含む中国側研究者数名の参加を得て、総括的な論文集を企画し、それを日中両国語で作成することとを決定した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18H00620
ID情報
  • 課題番号 : 18H00620
  • 体系的課題番号 : JP18H00620

この研究課題の成果一覧

論文

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