XRD解析による人形石の結晶構造評価
日本原子力学会2020年秋の大会
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- 開催年月日
- 2020年9月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 福岡(online)
- 国・地域
- 日本
人形峠地域におけるウラン廃棄物処分に関する環境研究では、埋設処分されたウラン化合物の長期移動挙動の推定が必要である。そのためには、人形峠地域における人形石等のウラン鉱物の形成メカニズムと安定性が重要となる。しなしながら、人形石の結晶構造は不明である。一方、人形石のX線回折パターンは測定されており、回折データ国際センター(ICDD)に収録されている。そこで、人形石のX線回折パターンをXRD解析コードにより解析した。この解析により得られたX線回折パターンは、ピーク位置はICDDのX線回折パターンのデータとほぼ一致したが、強度の異なるピークがあった。さらに、詳細に解析したところ、ICDDデータとは著しく異なる強度のピークは、複数のピークの重ね合わせで形成されていることが推定された。