MISC

2014年

運動模倣時におけるADS群と定型発達群の方略の違い

日本認知心理学会発表論文集
  • 川崎 真弘
  • ,
  • 米田 英嗣
  • ,
  • 村井 俊哉
  • ,
  • 船曳 康子

2014
0
開始ページ
33
終了ページ
33
DOI
10.14875/cogpsy.2014.0_33
出版者・発行元
日本認知心理学会

発達障害児に見られる「逆さバイバイ」のように、視点と身体表象の重ね合わせはコミュニケーション時の発達障害の一つとして重要な未解決問題である。本研究では、視点と身体表象の重ね合わせを健常者と発達障害者で比較し、発達障害の方略の違いを調べた。PCディスプレイ上に呈示された人の両手のうち一方がタッピング動作をし、被験者はその動作と同じ手でタッピングをすることが要求された。方略の聞き取り調査より、定型発達者の多くが視点取得の方略を取るのに対して、発達障害群の多くは逆に心的回転の方略をとった。その方略の違いは発達障害のスケールと有意に相関した。また発達障害者は定型発達者とは異なり、自分がとった方略と異なる方略を強制されると有意にパフォーマンスが悪化した。今後の課題として同時に計測した脳波・光トポグラフィの結果を合わせて発達障害の方略の違いに起因する脳ネットワークを明らかにすることを目指す。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.14875/cogpsy.2014.0_33
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130005480925
ID情報
  • DOI : 10.14875/cogpsy.2014.0_33
  • CiNii Articles ID : 130005480925
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000347183512

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