崔 昌玉
チェ チャンオク (CHOI CHANGOK)
更新日: 2024/12/10
基本情報
- 所属
- 愛媛大学 法文学部 朝鮮語非常勤講師
- (兼任)法文学部 朝鮮語非常勤講師
- 学位
-
博士(文学)(千葉大学)
- J-GLOBAL ID
- 201701000673110569
- researchmap会員ID
- B000283629
大学の学部4年生から博士課程を修了するまで,私の研究対象は一貫して現代朝鮮語のヴォイス,特に接尾辞‘-이-,-히-,-리-,-기-’による動詞の派生形(以下,派生形)を含む文である。今後もこれが私の主たる研究対象である。
博士論文を執筆するまでに,この派生形を含む文をどのように考察するかという方法論を設定するのに随分と時間がかかっている。というのも,現代朝鮮語のヴォイスを取り扱った先行研究の中には,この派生形の一般的特徴(派生形は受動を表したり,使役を表したりすること)にその議論をとどめたり,それぞれの派生形を含む典型的な文だけに言及し,典型的ではない文をも記述しようとした研究が少なくないからである。しかしながら,先行研究の中でも,Klaimanが提示した方法論には一般から個別へという言語的還元性を捉えることができ,その方法論によってこれらの派生形を含む文も考察できるのではないかという確信を彼女の研究を概観することで得た。彼女の方法論とは,動作の主体や動作の客体の存在論的卓立性の高低によって現代朝鮮語の受動文が存在するかどうかが決定されるというものである。特に,博士論文では,派生形を含む自動詞文,他動詞文,受動文,使役文を彼女の方法論によって考察し,それぞれの文を意味論的に規定することができた。更には,次の論文でアスペクト形式とこの派生形の結びつきに基づき,この派生形を含む受動文を典型的な受動文と非典型的な受動文に分類することができた。
博士論文の研究を通じて,解決できなかった課題も多い。また,ヴォイス接尾辞‘-이-,-히-,-리-,-기-’が相補分布をなすかどうかも共時論的観点からだけでなく,通時論的観点からもおこなわなければならない。ヴォイス接尾辞が歴史を経て,どのように変化してきたかを考察することは,朝鮮語の造語論の変遷を究明することにもつながるものと信じている。更に,現代朝鮮語では動詞のヴォイスを派生する方法としてヴォイス接尾辞以外にも擬似接尾辞や分析的な形がある。これらの機能がはたしてヴォイス接尾辞の機能と一致するものなのか,相反するものなのかも考察する必要がある。もう少し進んで,現代朝鮮語も現代日本語も語彙の面や統辞論の面で似通った点が少なくない点を勘案すれば,現代朝鮮語と現代日本語の対照研究という研究領域も自ずと開けると考える。私は現代日本語と現代朝鮮語のどちらの知識もしっかりと備え,特にヴォイスに関わる日韓対照研究にも取り組みたいと考えている。
博士論文を執筆するまでに,この派生形を含む文をどのように考察するかという方法論を設定するのに随分と時間がかかっている。というのも,現代朝鮮語のヴォイスを取り扱った先行研究の中には,この派生形の一般的特徴(派生形は受動を表したり,使役を表したりすること)にその議論をとどめたり,それぞれの派生形を含む典型的な文だけに言及し,典型的ではない文をも記述しようとした研究が少なくないからである。しかしながら,先行研究の中でも,Klaimanが提示した方法論には一般から個別へという言語的還元性を捉えることができ,その方法論によってこれらの派生形を含む文も考察できるのではないかという確信を彼女の研究を概観することで得た。彼女の方法論とは,動作の主体や動作の客体の存在論的卓立性の高低によって現代朝鮮語の受動文が存在するかどうかが決定されるというものである。特に,博士論文では,派生形を含む自動詞文,他動詞文,受動文,使役文を彼女の方法論によって考察し,それぞれの文を意味論的に規定することができた。更には,次の論文でアスペクト形式とこの派生形の結びつきに基づき,この派生形を含む受動文を典型的な受動文と非典型的な受動文に分類することができた。
博士論文の研究を通じて,解決できなかった課題も多い。また,ヴォイス接尾辞‘-이-,-히-,-리-,-기-’が相補分布をなすかどうかも共時論的観点からだけでなく,通時論的観点からもおこなわなければならない。ヴォイス接尾辞が歴史を経て,どのように変化してきたかを考察することは,朝鮮語の造語論の変遷を究明することにもつながるものと信じている。更に,現代朝鮮語では動詞のヴォイスを派生する方法としてヴォイス接尾辞以外にも擬似接尾辞や分析的な形がある。これらの機能がはたしてヴォイス接尾辞の機能と一致するものなのか,相反するものなのかも考察する必要がある。もう少し進んで,現代朝鮮語も現代日本語も語彙の面や統辞論の面で似通った点が少なくない点を勘案すれば,現代朝鮮語と現代日本語の対照研究という研究領域も自ずと開けると考える。私は現代日本語と現代朝鮮語のどちらの知識もしっかりと備え,特にヴォイスに関わる日韓対照研究にも取り組みたいと考えている。
研究キーワード
4研究分野
1経歴
14-
2018年4月 - 現在
-
2018年4月 - 現在
-
2015年4月 - 現在
-
2015年4月 - 現在
-
2014年4月 - 現在
-
2013年4月 - 現在
-
2009年9月 - 2014年3月
-
2010年4月 - 2012年3月
-
2009年4月 - 2009年8月
-
2008年9月 - 2009年8月
-
2007年4月 - 2009年8月
-
2006年7月 - 2009年8月
-
2006年4月 - 2009年8月
-
1998年4月 - 1999年3月
学歴
4-
2001年4月 - 2007年3月
-
2002年9月 - 2005年2月
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1999年4月 - 2001年3月
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1994年4月 - 1998年3月
論文
23-
菅野裕臣先生追悼学術論集 71-104 2024年3月 査読有り
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千葉大学ユーラシア言語文化論集 中川裕教授退職記念号 (22) 77-103 2020年12月
-
韓国語學年報 14 23-42 2018年4月 査読有り
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言語文化研究 37(2) 265-306 2018年3月
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ひろがる北方研究の地平線―中川裕先生還暦記念論文集― 129-138 2017年6月
-
韓国語教育・学習用標準コーパスの構築&言語・言語教育におけるその活用 12-23 2016年7月
-
韓国語學年報 (12) 25-54 2016年4月 査読有り
-
言語文化研究 33(2) 267-292 2014年3月
-
松山大学創立90周年記念論文集 433-461 2013年10月
-
言語文化研究 32(2) 31-63 2013年3月
-
韓国語學年報 6(6) 1-39 2010年3月 査読有り
-
ユーラシア言語文化論集 (12) 83-109 2010年3月
-
學術論文集 (26) 95-109 2009年12月 査読有り
-
韓国語學年報 3(3) 33-91 2007年3月 査読有り
-
千葉大学 1-209 2007年3月 査読有り
-
千葉大学人文社会科学研究 13(13) 27-44 2006年9月
-
千葉大学社会文化科学研究 (11) 46-60 2005年9月
-
ユーラシア言語文化論集 (8) 31-51 2005年8月
-
ユーラシア諸言語の動詞論(3) 1-28 2005年3月
-
ユーラシア言語文化論集 (5) 1-28 2002年3月
書籍等出版物
7-
駿河台出版社 2023年5月 (ISBN: 9784411031570)
-
駿河台出版社 2022年4月 (ISBN: 9784411031440)
-
2021年6月 (ISBN: 9784384050066)
-
2021年4月
-
白帝社 2011年7月 (ISBN: 9784863980419)
-
白帝社 2009年11月 (ISBN: 9784891749965)
-
白帝社 2008年10月 (ISBN: 9784891749477)
講演・口頭発表等
11-
朝鮮学会 2023年10月8日 朝鮮学会
-
日本エドワード・サピア協会 第36回研究発表会 2021年10月23日 日本エドワード・サピア協会
-
第5回朝鮮語及び周辺諸言語研究会 2019年8月25日
-
第4回朝鮮語及び周辺諸言語研究会(於神田外語学院) 2018年8月26日
-
第3回朝鮮語及び周辺諸言語研究会 2017年8月27日 朝鮮語及び周辺諸言語研究会
-
第67回朝鮮学会 2016年10月9日 朝鮮学会
-
第2回朝鮮語及び周辺諸言語研究会 2016年8月21日 朝鮮語及び周辺諸言語研究会
-
第1回朝鮮語及び周辺諸言語研究会 2015年8月23日 朝鮮語及び周辺諸言語研究会
-
2013年度国語学会夏季大会 2013年6月19日 (韓国)国語学会
-
第61回朝鮮学会 2010年10月3日 朝鮮学会
-
第59回朝鮮学会 2008年10月5日 朝鮮学会
社会貢献活動
2