2018年4月 - 2022年3月
近代以降の「神話」概念の包括的再検討とその社会的意義の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
2020年度は、昨年度終盤よりじわじわと現れていたCovid-19感染拡大の影響が本格化し、大半の分担者の海外調査・国内現地調査および図書館の利用に支障が生じており、結果として当初計画から遅滞が生じている。ただし、そうした状況下であっても、下記の通りZoomを用いたオンライン研究会・講演会を2度実施し、可能な範囲で分担者間の意見交換ならびに成果の社会還元の機会を持つことができた。
まず、2020年9月10日には『ファシズムと聖なるもの/古代的なるもの』(平藤喜久子編、北海道大学出版会、2020年)オンライン合評会にて、慶應義塾大学・名誉教授の鈴木正崇氏をお迎えし、分担者および一般参加をまじえて、日本のファシズムと神話の関係についての議論を深めた。
次に、2021年2月20日には、宇和川雄氏(関西学院大学・准教授)による講演会「ベンヤミンの神話論」を同じくZoomで開催し、ベンヤミンの「神」と「神話」へのまなざしを改めてご解説いただくことで、「神話」という言葉をめぐる歴史的転回について集中的に検討した。同講演会には海外からの聴講参加もあるなど、オンライン開催となったことによって、より多くの外部の方に議論にご参加いただくことができた。
その他、各々の分担者も、自身の所属学会・研究会のオンライン開催に柔軟に対応し、闊達な報告活動を行った。
なお、秋には、かねてより企画していた出版企画の実現に向け、分担者および研究協力者と、こちらもZoomを用いて頻々に打ち合わせを行い、2021年度の成果発表に向けた道筋を順調に整えている。
まず、2020年9月10日には『ファシズムと聖なるもの/古代的なるもの』(平藤喜久子編、北海道大学出版会、2020年)オンライン合評会にて、慶應義塾大学・名誉教授の鈴木正崇氏をお迎えし、分担者および一般参加をまじえて、日本のファシズムと神話の関係についての議論を深めた。
次に、2021年2月20日には、宇和川雄氏(関西学院大学・准教授)による講演会「ベンヤミンの神話論」を同じくZoomで開催し、ベンヤミンの「神」と「神話」へのまなざしを改めてご解説いただくことで、「神話」という言葉をめぐる歴史的転回について集中的に検討した。同講演会には海外からの聴講参加もあるなど、オンライン開催となったことによって、より多くの外部の方に議論にご参加いただくことができた。
その他、各々の分担者も、自身の所属学会・研究会のオンライン開催に柔軟に対応し、闊達な報告活動を行った。
なお、秋には、かねてより企画していた出版企画の実現に向け、分担者および研究協力者と、こちらもZoomを用いて頻々に打ち合わせを行い、2021年度の成果発表に向けた道筋を順調に整えている。
- ID情報
-
- 課題番号 : 18K00506
- 体系的課題番号 : JP18K00506
この研究課題の成果一覧
絞り込み
書籍等出版物
1-
文学通信 2022年8月 (ISBN: 9784909658852)
講演・口頭発表等
1-
2020年第9回村上春樹国際シンポジウム 2020年7月4日