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シンポジウム「渦と蛇行の解析手法の動向」

2014年日本海洋学会春季大会シンポジウム「渦と蛇行の解析手法の動向」のアーカイブ

主催:日本海洋学会

日時:2014年3月30日(日) 9:30 – 16:30

場所:東京海洋大学 講義棟32番講義室 (第4会場) 


開催趣旨


海洋における波,渦,あるいは,ジェットの蛇行に関する研究は今,新しい時代に入ろうとしている.これらの小規模現象は,海洋の物理場のみならず、生態系や大気循環場への影響を考える上で重要であることが示唆されていたが,その詳細はあまり明らかになっていなかった.しかし,近年の人工衛星やアルゴフロートに代表される高時空間解像度の観測データの蓄積,および,数値海洋モデルの高解像度化によって,これらの現象に関する我々の理解は大きく前進した.これらに関する近年の研究では,渦や蛇行現象そのものの挙動から,その背景場あるいは大規模場への影響,さらには,渦と渦あるいは渦と蛇行の相互作用など,その研究対象は多岐に渡っており,その中で様々な解析手法に基づいたアプローチが展開されている.豊富なデータと多様な解析手法によって,理論と実証の両面から渦と蛇行に迫ることが可能となってきたが,幅広く展開されてきたこれまでの研究およびその手法を網羅的に把握することは容易ではない.そこで本シンポジウムでは,波,渦,ジェットの蛇行等について,大気力学における研究の動向と比較しつつ,各研究分野のレビューを軸に,専門用語の解説も含めて解析手法を紹介し,その成果および今後の展望を議論する.


プログラム
座長 午前:早稲田卓爾(東大院新領域)  午後:三寺 史夫(北大低温研)

9:30 趣旨説明
野中 正見(海洋研究開発機構)

9:40
海洋の渦とその同定
植原 量行(東海大海洋学部) uehara.pdf

10:20
フロントにおける乱流混合
長井 健容(東京海洋大学) nagai.pdf

11:00
全球熱塩循環のエネルギー論における中規模渦の役割
浦川 昇吾(東大大気海洋研)
urakawa.pdf

11:40 渦と渦の相互作用による大気ブロッキング持続メカニズム

山崎 哲(海洋研究開発機構)
yamazaki.pdf

12:20 休憩

13:30 高解像度モデル・同化を用いた黒潮流路変動研究: 1か月から10年スケールの変動機構の解明に向けて
碓氷 典久(気象庁気象研究所
usui.pdf

14:10 渦解像海洋大循環モデルにおける黒潮の解析

黒木 聖夫(海洋研究開発機構)

14:50 停滞性ロスビー波に伴う波活動度フラックスと残差循環に関する考察
高谷 康太郎(海洋研究開発機構)


15:30
残差平均手法における渦運動量フラックスの同定と黒潮続流への適用
青木 邦弘(北大院地球環境) aoki.pdf 

16:10
事務連絡
相木秀則(海洋研究開発機構) 
renraku.pdf


世話人:青木邦弘,相木秀則,野中正見