コミュニティの紹介

横断的波動センシングシステム具現化協同研究委員会

本委員会は,技術課題本位に専門分野を横断的に捉える技術的枠組み(応用課題研究プロトコル)を具現化し,本質的に競争力のある知覚情報技術を実現する方法を,社会全体で共有し,実現を目指して活動しています.

近年,IoT (Internet of Things)やクラウドコンピューティングを背景に,これまで別々の専門領域で扱われていた各種生体信号,画像や音声,メタデータがビッグデータの形で集積され,医療や健康,広告,行政,娯楽,美容といった様々な分野で利活用する取組みがすでに始まっています.ところが,これらの情報データを総合して活用していく仕組みが未発達という課題があります.

たとえば,食事における嗅覚や味覚の影響,会食における気分の影響といった食事という事象全体を総合的に捉える視点はIT研究にあまり見られない.また,小児の発達支援においても,支援をサポートするスタッフはITを必要としているが,IT側は発達支援に資する技術課題を知らない.このように,分化した専門分野ごとに行っている努力は単に寄せ集めるだけでは解決に至らず,それらが意味のある連携を行うよう,新たな技術解決の方法論の創成とその実践のためのリーダーシップの組織化が急務であると考えます.

このコミュニティでは,このような課題を解決するための活動を推進します.