講演・口頭発表等

2018年5月27日

中学校家庭科の食物アレルギーに対応した調理実習:題材と事後学習の分析

2018年度日本家政学会第70回大会
  • 佐藤 佐織
  • ,
  • 増渕 哲子

開催年月日
2018年5月25日 - 2018年5月27日
記述言語
日本語
会議種別
口頭発表(一般)
主催者
一般社団法人 日本家政学会

目的 全校生徒の約12%の生徒が食物アレルギーの症状を持っている本校では,食物アレルギーに対応(38種の食物アレルギー原因食品を除外)した調理実習「スパゲッティナポリタン」,「ピザとコンソメスープ」,「さつまいもご飯と豚汁」を実践している.これらは,栄養素(6つの食品群を満たす),彩り(色鮮やかである),新鮮な食品(旬・北海道産),調理技能(切り方・火加減・計量と味付け)の要素を満たす美味しく作れるレシピとして考案したものである.本研究では3回の調理実習と事後学習を終えて,生徒が何を学ぶことができたのかを分析していく.<br><br>方法 2016年12月~2017年10月にかけて計3回の調理実習を実施し,中学校2年生を対象に事後調査を次の方法で行なった.<br><br>1. 2017年7月25日~8月24日に調理実習「ピザとコンソメスープ」の復習課題を課した.生徒が各家庭で実践した課題を8月25日に回収して,集計・分析を行なった.<br><br>2. 3回目の調理実習終了後,2017年10月に調理実習事後調査を実施し,集計・分析を行なった.<br><br>結果 生徒は食物アレルギー症状の有無に拘わらず,「食品の調理上の性質への理解」,「地元の食材についての興味・関心」等でプラスの評価をしていたが,特にアレルギー症状を持つ生徒の方が「よくできた」と回答した割合が30%ほど高くなった.

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DOI
https://doi.org/10.11428/kasei.70.0_114