2016年12月
A市の救急電話相談事業の現状と課題 相談員へのグループインタビューをとおして
北海道科学大学研究紀要
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- 巻
- 号
- 42
- 開始ページ
- 77
- 終了ページ
- 84
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 北海道科学大学
A市の救急電話相談事業「#7119」の相談員が捉えた現状と思いや困難についてグループインタビューを実施し、質的帰納的に分析を行った。対象者は女性5名であった。相談員の平均経験年数は約18ヵ月であり、臨床における看護師経験の平均年数は約12.0年であった。インタビューの内容について、切片化したラベルと2度にわたるグループ編成から命名された2種類の表札を作成した。1度目のグループ編成で命名された表札を「第1ステップの表札」2度目のグループ編成で命名された表札を「第2ステップの表札」として記述した。分析の結果、サービス対象外の相談が多く寄せられていること、相談者の特徴として救急車の利用よりも電話相談における解決を望む傾向があること、相談員らの心苦しさや葛藤などが明らかになった。看護師としての豊かな経験や自律性によってプロトコールに添った対応は順調に行われていた。今後の課題としてシステム上の検索および入力機能の改善があげられた。
- ID情報
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- ISSN : 2189-3713
- eISSN : 2189-3594
- 医中誌Web ID : 2017161076