2012年 - 2014年
ケアマネジャーの経験するモラルディストレスの解明と支援プログラムの開発
文部科学省 科学研究費補助金(基盤研究(C)) 基盤研究(C)
- 課題番号
- 24593490
- 体系的課題番号
- JP24593490
- 担当区分
- 連携研究者
- 配分額
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- (総額)
- 5,330,000円
- (直接経費)
- 4,100,000円
- (間接経費)
- 1,230,000円
- 資金種別
- 競争的資金
本研究の目的は、1.ケアマネジャーの経験するモラルディストレスの概念を明確にすること 2.それをもとに修正版「モラルディストレスを測定する質問紙」を作成すること 3.看護職を含めた多様な専門職を基盤とするケアマネジャーを支援し得る支援プログラムを再開発しその有効性を検討することである。2年目の平成25年度は、平成24年度に実施した支援プログラムにて研究参加者が提供した事例と、グループワークの録音記録をもとに、研究メンバー全員でモラルディストレスの解明に向けた分析を行った。研究会は6月、8月、10月、12月、3月の計5回開催した。6月の研究会では、なぜ倫理的・道徳的判断(こうしなければならない、こうしたい)という考えが出てくるのか、制度の問題、立ち位置の問題、職業経験、家族の中の文化的背景で培われたビリーフなのか、モラルディストレスという苦悩がどう生じるのかを明らかにする必要があること。8月には、信念・価値観→行動抑制→苦痛な気持ちという筋道の他に、自分の信念・価値観による行動を促進するものと抑制するものがあること。事例を前にして自然にわき起こる感情認知→専門職としての信念や価値観→倫理的判断→行動抑制(達成されない)→苦痛な気持ち、とするとモラルディストレスだけが残る可能性があること。10月には、ケアマネジャーの倫理的判断が明確でなく、専門性の度合いが未熟であること。職業人としての自分と個人としての自分が混沌としていること。など議論を深めることができた。以上を踏まえモラルディストレスが出現する前のケアマネジャーが経験する倫理的葛藤を明らかにする必要があることが判明し、その概念枠組み案を作成した。12月と3月にはその概念枠組み案をもとに、グループワークで語られたケアマネジャーの語りを研究者間で分担し、さらに分析をすすめた。
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 24593490
- 体系的課題番号 : JP24593490