2019年3月
化学放射線療法中のサルコペニア合併膵癌患者に対する理学療法の経験
理学療法の臨床と研究
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 28
- 号
- 28
- 開始ページ
- 77
- 終了ページ
- 80
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- (公社)広島県理学療法士会
「症例」膵癌と診断され、化学放射線療法のため入院した80歳代女性の膵癌患者に対する理学療法介入を経験した。症例は、入院時より加齢および膵癌由来の骨格筋量および身体機能低下のためサルコペニアの病態を呈しており、日常生活動作を維持するためにリハビリテーション科に紹介となって理学療法介入が開始された。理学療法の介入内容としては、上肢、下肢の筋力トレーニング、バランス練習、歩行練習など1回40分を週4から5回、3週間実施した。理学療法介入を開始し3週間後の身体機能の評価では、下肢筋力およびバランス能力、歩行速度の改善を認め、日常生活動作は入院時と同様に維持出来ていた。「結論」化学放射線療法中のサルコペニアを有した高齢膵癌患者に対する筋力トレーニング、バランス練習、歩行練習といった理学療法介入は身体機能を改善し、ADL、QOLを維持できる可能性が推察された。(著者抄録)
- ID情報
-
- ISSN : 1880-070X
- eISSN : 2188-3041
- 医中誌Web ID : 2019347281