論文

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2022年9月

COVID-19パンデミック下における日本の小規模事業者らの事業継続戦術:KJ法による2つの仮説モデルの提案

災害と共生
  • 大門 大朗
  • ,
  • 松原 悠

6
1
開始ページ
15
終了ページ
28
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(大学,研究機関等紀要)
DOI
10.18910/89291

本研究は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるパンデミック下において日本の小規模事業者が採用した事業継続の方法を明らかにすることを目的とするものである。調査は2021年7月から9月にかけて実施され、パンデミック時の事業停止・再開、事業の課題に関する14項目について小規模事業者ら28名を対象にオンラインによる半構造化面接を行った。得られた音声データをKJ法(AB型)によって分析したところ、事業の維持、内なる変化、外への適応という3つのカテゴリーと9つの下位カテゴリー、38の概念が抽出された。これらの結果をもとに、小規模事業者らの適応の仮説モデルとして、パンデミック発生前後の時間軸から整理した「リフレクティブ・アダプテーション・プロセス」モデルと、感染対策とビジネスの葛藤という観点から整理した「ビジョニングの葛藤シーソー」モデルの2つを提出した。本研究は、小規模事業者らの災害下の事業継続において、事前準備や計画よりも、試行錯誤する経験に着目することが有効である可能性を2つのモデルを用いて示した。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.18910/89291 本文へのリンクあり
共同研究・競争的資金等の研究課題
災害対応システムと「援原病」に関する共創的研究
共同研究・競争的資金等の研究課題
災害コミュニティのボトムアップ理論の構築
ID情報
  • DOI : 10.18910/89291

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