
泉 大輔
基本情報
- 学位
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学士(東北大学)修士(東京外国語大学)博士(東京外国語大学)
- J-GLOBAL ID
- 201901019142961600
- researchmap会員ID
- B000357869
以下、詳細は【研究者のみ公開】にしてあります。(ログインのうえ、ご覧ください)
【研究】
専門:日本語学(語構成論・語彙論)
新しい語がどのように形成されるのか(語形成論・造語論)、品詞でいうと名詞(複合名詞・派生名詞)に関心があります。
特に、一般的な規則を逸脱する特異な語形成に関心があり、語形成と逸脱性の関係について研究をしています。
具体的には、次のような言語表現(複合名詞・派生名詞の前項が文相当の要素であるもの)を研究対象としています。
みなさんも一度は目にしたり、耳にしたりしたことがあるのではないでしょうか。
私は最近、テレビやYouTubeを見ていたり、電車の中で中吊り広告などを見たり、
誰かとお話ししていたりすると、頻繁にこのような表現に遭遇します。
「振り込め詐欺」「母さん助けて詐欺」(警視庁)
「やってみなはれ精神」(サントリーホールディングス株式会社・企業理念)
「ウルトラ!ゼンリョク!幻のポケモンをもらおうキャンペーン」(株式会社ポケモン)
「ドコモ東京2020オリンピック応援に行こう!キャンペーン」(株式会社NTTドコモ)
「NHKたぶんこうだったんじゃないか劇場」「NHKきっとこんな感じなんじゃないか劇場」「NHKつまりこういうことなんだ劇場」(NHK『チコちゃんに叱られる!』)
「「降りろ」コール」(フジテレビ『めざましテレビ』)
「バカヤロウ解散」(吉田茂首相の衆議院解散の俗称)
「いいねボタン」(FacebookなどのSNS上で用いられる好感・共感を示す機能)
上記の他にも「困ったな状態」「早く帰れオーラ」「どっちなんだよ問題」「あったらいいな程度」「今すぐ辞めろ発言」「当たって砕けろ作戦」「遊んで遊んで攻撃」「俺すごいだろアピール」「やっちまったな感」「私頑張ってます風」「かまってちゃん」など種々の用例が観察されます。
「句の包摂」の延長上にある「文の包摂」とも言うべき当該の言語現象について研究を進めています。
述べ切られているわけではありませんし、語構成要素になっているので、厳密に言えば「文」ではありませんが、便宜的に「”文”の包摂」と呼んでいます。
これまでは現代日本語を研究の対象としていましたが、最近は通時的な観点からも「文の包摂」現象を分析したいと考えております。
例えば、「内にもご覧ぜさせよ顔」(今昔物語集)のような用例があり、これも現代語の「文の包摂」に通ずるものではないかと考え、研究を進めております。
現代語「おいてけぼり」の語源である「置いてけ堀」は、江戸時代から本所にある池の名前です。その池で釣った魚を持って帰ろうとすると、「置いてけ~置いてけ~」という声が聞こえてきたこと(本所七不思議)に由来してこのような名前がついたそうです。これも一種の「文の包摂」ではないかと思われます。
さらに、通言語的に見ると、英語には、I don’t know face, Save-the-WHALES campaign, 'We love Anne DIAMOND' party, "Don't Say Gay" billのように、日本語の「文の包摂」に類する現象も見られます。英語以外の外国語ではまだ実例が見つけられていませんが、もしかすると、言語によってはこのような逸脱的な造語が可能なのかもしれません。
これまでは主に「打ち言葉」における実例収集を中心に行っていましたが、最近は会話データなどの「話し言葉」でも実例を集めています。会話の中ではどのように「文の包摂」が作られ、用いられているのか興味があります。
現代語・古典語・外国語を問わず、もしこのような「文の包摂」と思われる用例が見つかりましたら、ご一報いただけますと幸いです。
また、何かお気づきの点、疑問点、ご意見などございましたらご教示のほど、宜しくお願い申し上げます。
メールアドレスは【研究者のみ公開】にしております。
上述の研究以外にも、日本語教育における文法や語彙に関する研究にも関心があります。
特に、コーパスを使用した文法・語彙の研究を行っています。
【教育】
以下の分野の教育に関心があります。
・留学生対象の日本語教育
・日本語非母語話者向けのビジネス日本語教育
・日本語学の指導
・初年次教育(アカデミックスキル関連)
・日本人学生の留学支援/国際交流支援/国際共修/異文化間教育
・就職活動支援
経歴
13-
2022年11月 - 現在
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2022年9月 - 2023年3月
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2022年4月 - 2023年3月
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2022年4月 - 2023年3月
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2020年4月 - 2022年3月
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2019年2月 - 2020年3月
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2018年4月 - 2020年3月
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2017年10月 - 2020年3月
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2019年4月 - 2019年9月
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2019年7月 - 2019年8月
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2019年1月 - 2019年7月
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2018年7月 - 2018年8月
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2016年7月 - 2017年9月
受賞
2論文
12-
東京外国語大学大学院 博士論文 2021年12月
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言語・地域文化研究 (Language, area and culture studies) (27) 57-76 2021年1月31日 査読有り
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独立行政法人日本学生支援機構日本語教育センター紀要 16 38-50 2020年 査読有り
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東京外国語大学国際日本学研究(プレ創刊号) 197-209 2020年
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東京外国語大学国際日本学研究(プレ創刊号) 150-161 2020年
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東京外国語大学日本研究教育年報 24 1-19 2020年 査読有り
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BJジャーナル, ビジネス日本語研究会 (3) 30-43 2020年 査読有り
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言語資源活用ワークショップ2019発表論文集, 国立国語研究所コーパス開発センター 4 2-14 2019年9月 筆頭著者
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日本語・日本学研究 9 85-110 2019年 査読有り
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独立行政法人日本学生支援機構日本語教育センター紀要 (15) 30-38 2019年 査読有り
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東京外国語大学大学院修士論文 2018年
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独立行政法人日本学生支援機構日本語教育センター紀要 (14) 33-40 2018年 査読有り
講演・口頭発表等
17-
第19回話しことばの言語学ワークショップ 2022年12月28日
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言語資源ワークショップ2022 2022年8月31日 国立国語研究所コーパス開発センター
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令和元年度第3回授業実践報告・研究(構想)発表会 独立行政法人日本学生支援機構東京日本語教育センター 2020年3月23日
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令和元年度第3回授業実践報告・研究(構想)発表会 独立行政法人日本学生支援機構東京日本語教育センター 2020年3月23日
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令和元年度第3回授業実践報告・研究(構想)発表会 独立行政法人日本学生支援機構東京日本語教育センター 2020年3月23日
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令和元年度第3回授業実践報告・研究(構想)発表会 独立行政法人日本学生支援機構東京日本語教育センター 2020年3月23日
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令和元年度第2回授業実践報告・研究(構想)発表会 2019年12月25日 独立行政法人日本学生支援機構東京日本語教育センター
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令和元年度第2回授業実践報告・研究(構想)発表会 2019年12月25日 独立行政法人日本学生支援機構東京日本語教育センター
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言語資源活用ワークショップ2019 2019年9月2日 国立国語研究所コーパス開発センター
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第17回日本語教育研究集会 2019年8月2日 名古屋大学大学院国際言語文化研究科
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東京外国語大学国際日本研究センター夏季セミナー2019 「言語・文学・社会」―国際日本研究の試み―サマースクール研究発表会 2019年7月24日 東京外国語大学国際日本研究センター
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平成30年度第3回授業実践報告・研究(構想)発表会 2019年3月25日 独立行政法人日本学生支援機構東京日本語教育センター
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第16回日本語教育研究集会 2018年8月9日 名古屋大学大学院国際言語文化研究科
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東京外国語大学国際日本研究センター夏季セミナー2018 「言語・文学・社会」―国際日本研究の試み―サマースクール研究発表会 2018年7月11日 東京外国語大学国際日本研究センター
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平成29年度第3回授業実践報告・研究(構想)発表会 2018年3月26日 独立行政法人日本学生支援機構東京日本語教育センター
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第15回日本語教育研究集会 2017年8月9日 名古屋大学大学院国際言語文化研究科
担当経験のある科目(授業)
24-
2023年9月 - 現在
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2023年9月 - 現在
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2023年9月 - 現在
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2023年9月 - 現在
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2023年9月 - 現在
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2023年4月 - 現在
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2023年4月 - 現在
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2023年4月 - 現在
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2023年4月 - 現在
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2023年4月 - 現在
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2023年4月 - 現在
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2022年9月 - 現在
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2022年10月 - 2023年2月
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2022年4月 - 2023年2月
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2022年9月 - 2023年1月
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2022年9月 - 2023年1月
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2022年9月 - 2023年1月
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2018年4月 - 2020年1月
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2019年7月 - 2019年8月
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2019年7月 - 2019年7月
所属学協会
10共同研究・競争的資金等の研究課題
2-
日本学術振興会 2022年度 研究活動スタート支援 2022年8月 - 2024年3月
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日本学術振興会 特別研究員奨励費 2020年4月 - 2022年3月