2016年1月6日
JTDBを用いた歩行者,自転車乗員の傷害発生に関する分析
日本交通科学学会誌
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- 巻
- 15
- 号
- 2
- 開始ページ
- 36-49
- 終了ページ
- 49
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 日本交通科学学会
本研究では,日本外傷データバンクで収集された外傷データから日本の歩行者および自転車乗員の外傷の傾向を明らかにすることを目的とする.特に歩行者事故および自転車乗車中の事故で頻発する頭部および下肢の外傷発生状況を年齢層別,性別に解析し,その特徴について検討した.<br />
歩行者および自転車乗車中の事故では頭部外傷の発生頻度が高いことは従来の事故統計と同様の結果であったのに対し,下肢傷害では,これまで自動車側での保護対策が十分におこなわれていない骨盤での損傷の発生頻度が高いことがわかった.自転車乗車中の事故では大腿骨骨折の占める割合が高くなり,事故状況の違いが受傷部位に影響を及ぼすことが示された.さらに,両事故形態ともに加齢に伴い出血性脳損傷の増加や大腿骨頚部での骨折割合の増加など,外傷の種類や発生箇所が変化することが明らかとなった.
歩行者および自転車乗車中の事故では頭部外傷の発生頻度が高いことは従来の事故統計と同様の結果であったのに対し,下肢傷害では,これまで自動車側での保護対策が十分におこなわれていない骨盤での損傷の発生頻度が高いことがわかった.自転車乗車中の事故では大腿骨骨折の占める割合が高くなり,事故状況の違いが受傷部位に影響を及ぼすことが示された.さらに,両事故形態ともに加齢に伴い出血性脳損傷の増加や大腿骨頚部での骨折割合の増加など,外傷の種類や発生箇所が変化することが明らかとなった.
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 2188-3874
- CiNii Articles ID : 40020742685
- CiNii Books ID : AA1267543X