2021年7月
御流神道玉水流『御流神道横印信集』の形成―『神道印信類聚 大師流』との比較を通して―
中山一麿(監修)伊藤聡(編)『寺院文献資料学の新展開』10 神道資料の調査と研究Ⅰ 神道灌頂玉水流と西福寺
- 開始ページ
- 93
- 終了ページ
- 132
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 論文集(書籍)内論文
- 出版者・発行元
- 臨川書店
御流神道玉水流は、西福寺・活済(1708〜77)が整備した御流神道の一派を指す学術用語であり、智積院・鑁啓(1718〜94)が相承し、広く流布した。「八十通印信」は、16世紀頃に両部神道の印信類を類聚して成立した。本稿では、國學院大學所蔵『神道印信類聚 大師流』(宮地本・西田本)と玉水流の『御流神道横印信集』(河野本)を比較し、その基盤には、活済が相承した関西圏及び南都周辺に流布した両部神道の知識・伝授があった。この動きは、中世神道が近世の時代状況に合わせて変容する過程ともとらえられる。
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- 共同研究・競争的資金等の研究課題
- 両部神道の伝播と継承に関する総合的研究