MISC

2005年4月

【物理化学的皮膚障害】Interventional Radiologyに伴う放射線皮膚障害の4例

皮膚科の臨床
  • 竹腰 知紀
  • 鹿田 純一郎
  • レパヴー・アンドレ
  • 出月 健夫
  • 藤本 学
  • 尹 浩信
  • 小宮根 真弓
  • 川端 康浩
  • 朝比奈 昭彦
  • 玉置 邦彦
  • 多久嶋 亮彦
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47
4
開始ページ
521
終了ページ
524
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
金原出版(株)

症例1:68歳男.冠動脈造影(CAG)1回,経皮的冠動脈形成術(PTCA)2回施行され,4ヵ月後に右背部の照射部位に一致して境界明瞭な紅斑を認め,中央にびらんを伴った.再度CAGを行ったところ,中央が黒色調を呈する壊疽組織を付着する潰瘍を認め,現在保存治療を行っている.症例2:65歳男.CAG 3回,PTCA 4回施行され,5ヵ月後に右背部に手拳大の暗紅色紅斑が出現し潰瘍化した.保存的治療で出現・消退を繰り返している.症例3:52歳男.CAG 4回,PTCD 3回施行後,2ヵ月後より右側胸部に皮膚萎縮を伴う紅褐色局面と中央に黄白色壊死を付着する拇指頭大の潰瘍を認めた.病理組織像で潰瘍面は壊死組織で覆われ真皮膠原線維は硝子化を伴い著しく膨化・増生していた.デブリードマン,広背筋弁,分層植皮術を行ったが,術後30ヵ月の現在,潰瘍の再発はないが疼痛がある.症例4:39歳男.カテーテルアブレーション施行後,右上腕のマンシェット装着部位の発赤,水疱,潰瘍形成を認めた.現在,皮膚硬化に対し軟膏外用で加療中であるが,改善していない

ID情報
  • ISSN : 0018-1404
  • 医中誌Web ID : 2005191618

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