共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

エネルギー革命の進展と欧州統合の深化と拡大

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
18K01737
体系的課題番号
JP18K01737
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

本研究は、1950年代後半から1970年代にかけて進展したエネルギー革命と欧州統合の深化と拡大の関連についての実証分析を目指すものである。具体的には当該時期を、①石炭危機の発生とエネルギー革命の静かなる進展(1958-65年)、②エネルギー革命の加速と石油危機の発生(1966-75年)の2期間に区分し、研究年度一年目は①を主な対象時期とした。
以下は、本研究グループの構成メンバーそれぞれの研究実績である。研究代表者の中屋は、西ドイツの石炭危機の発生とエネルギー革命の進展について検討を行った。特に関連する史料収集に努め、ドイツ石炭鉱業が如何に欧州統合に影響を受けたかについて分析を行った論考も発表した。研究分担者の黒田は、フランス関連の史料収集と追加的二次文献の収集・分析のほかに、本の出版・学会報告として、成果を形にするに至った。加えて、フランス出張の際に専門家へのインタビューも行い、今後の研究につながる知見を得た。研究分担者の奥は、英国のエネルギー事情に関するデータと文献収集、EC加盟実現に関する文献の収集・分析を中心に行った。これは、研究年度二年目の史料収集のための予備的研究の意味合いを持っている。研究分担者の河崎は、アメリカによるヨーロッパ統合推進政策について検討を行った。その中で、EECの設立へとつながる西ヨーロッパ域内貿易の再建プロセスについて考察を深め、論考を公表した。
以上、グループ研究としてそれぞれの担当に重点を置きながら、当初の計画通り研究を進めた。また、研究グループの重要な研究交流の場である国際資源問題研究会も、2018年8月と2019年3月に予定通り開催された。この他、研究代表者の中屋は、ドイツで二回の史料収集、研究分担者の黒田は国際学会での発表(オランダ)と一回の史料収集(フランス)を行った。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18K01737
ID情報
  • 課題番号 : 18K01737
  • 体系的課題番号 : JP18K01737

この研究課題の成果一覧

論文

  1

講演・口頭発表等

  5