2017年12月
運動器領域における超音波検査評価法の創出
臨床病理
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- 巻
- 65
- 号
- 12
- 開始ページ
- 1263‐1268
- 終了ページ
- 1268
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本臨床検査医学会
関節リウマチ患者における関節破壊は、発症後2年以内に急速に進行することが示され、治療機会の窓の概念が示された。関節リウマチにおける関節破壊は滑膜炎によって進行するが、関節超音波検査では滑膜組織の炎症が滑膜肥厚やそれに一致する異常血流シグナルとして描出される。検者に依存しない滑膜炎の評価のために、超音波検査によって得られた滑膜血流のボリュームデータをコンピュータによって自動解析する方法を考案した。また、関節の栄養血管に着目し、肩腱板断裂患者における肩関節包の栄養血管である前上腕回旋動脈について検討を行った。夜間痛を伴う肩腱板断裂患者において、有意に前上腕回旋動脈の血流が増加することを明らかにし、関節内血流が夜間痛に関連している可能性を指摘した。運動器領域における超音波検査の有用性と今後の展望について解説した。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0047-1860
- 医中誌Web ID : 2018121524
- J-Global ID : 201802212306609544