論文

2018年7月

Ureteral stent encrustationにより、カテーテル抜去困難となった鏡視下腎盂形成術後の小児の1例

日本泌尿器科学会雑誌
  • 藤本 幸太
  • ,
  • 松山 聡子
  • ,
  • 松井 太
  • ,
  • 矢澤 浩治
  • ,
  • 松本 富美

109
3
開始ページ
169
終了ページ
172
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本泌尿器科学会

鏡視下腎盂形成術においては、術後管理に技術的な理由からダブルJステント(DJステント)が用いられることが多い。しかしながら、DJステントに特有の合併症があり、治療に難渋することもある。今回われわれは、鏡視下腎盂形成術後に留置したDJステントが結石形成により抜去困難となった小児の1例を経験したので報告する。症例は11歳、女児。以前より繰り返す腹痛にて近医を受診。左水腎症を指摘され、精査加療目的に当科を紹介された。左間欠性水腎症の診断にて後腹膜アプローチによる鏡視下左腎盂形成術を施行。腎盂尿管移行部に異常血管を認めた。腎盂尿管移行部を一旦離断した後、異常血管の前方にて腎盂尿管吻合を行い、DJステント(6F、24cm、Polaris Ultra)を留置した。術後経過に特記すべきことなく、5日目に退院した。9週後に全身麻酔下にて経尿道的尿管ステント抜去を試みたが、腎盂内のピッグテイル部が吻合部を通過せず断念した。stent encrustationを疑い、11週後に6F硬性尿管鏡で腎盂内に結石を纏ったステントを確認した。holmium:YAGレーザーにて周囲の結石を破砕後、ステントを抜去した。結石分析結果はリン酸アンモニウムマグネシウムであった。術後8ヵ月現在、左水腎症および結石の陰影の再発は認めていない。(著者抄録)

リンク情報
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201802243445761191
URL
http://jglobal.jst.go.jp/public/201802243445761191