2017年1月
福島第一原子力発電所1-4号機原子炉建屋の内部及び周辺から採取した瓦礫の放射化学分析
Proceedings of 54th Annual Meeting of Hot Laboratories and Remote Handling (HOTLAB 2017) (Internet)
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- 記述言語
- 英語
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福島第一原子力発電所の事故で発生した放射性廃棄物の処理処分方策の検討には、廃棄物に含まれる放射性核種の種類と濃度を把握する必要がある。そのためには、測定が容易な$\gamma$線放出核種のみならず、$\alpha$線や$\beta$線放出核種に対する放射化学分析を行い、放射能データを蓄積する必要がある。そこで、本研究では1から4号機原子炉建屋の内部及び周辺から採取した瓦礫の詳細な放射化学分析を行った。原子炉建屋内部及び周辺の瓦礫について、$^{60}$Co及び$^{90}$Srの放射能濃度は、$^{137}$Csの放射能濃度と比例関係の傾向にあることがわかった。また、原子炉建屋内部から採取した瓦礫からは、環境濃度レベルのPuが検出された。このPuは$^{238}$Pu及び$^{239+240}$Puの濃度比から炉内の燃料に由来するものと推定した。