2019年4月 - 2022年3月
シェアリングエコノミーにおける個人間取引が競争に与える影響に関する理論・実証研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
理論班(新海、松村、猪野、北村)は、シェアリングエコノミー(SE)における市場行動、競争、消費者行動などの理論分析を対象とし、引き続き先行研究を展望・考察し理論的課題を確認した。そのうえでプラットフォーム事業者や参加者について新たな理論を展開した。企業行動、特にプラフォーム事業者による自主規制であるエコシステムの品質管理(キュレーション)に注目し、その経済的効果を考察し、公共政策との関係を探った。その一部は、論文として公表済み、または公表予定である。
実証班(加藤、土居、土井)は、引き続き海外の既存研究を展望し、またコロナ問題がSEに及ぼした影響も考慮しながら今後の方向と課題を確認した。2年目は、特にキュレーションの実態を事例研究によって考察した。また、SEには中小企業(特に新規創業企業)が多く、その行動も考察した。公表資料を基に実証分析を追加的に試みた。こうした取り組みを基に、シェアリングエコノミー協会と協力して実態調査(協会の都合やコロナ問題で遅延)を行うために改めて協議した。
最後に、政策班(土井、加藤)は、理論と実証の両方の研究から導き出された政策含意を確認したうえで、欧米の公共政策の展開と評価を考察した。わが国のSE政策が経済分析による知見を十分反映していないことを考慮して、政策のあり方を整理し、特にキュレーションと公共政策の関係を分析した。欧米の実証分析や政策などの展望は、論文やディスカッション・ペーパーとして公表した。
なお、コロナ問題に伴い研究計画は制約を受け、ワークショップ・セミナーの開催、各種ヒアリングなどの行事が若干延期となり再検討中である。
実証班(加藤、土居、土井)は、引き続き海外の既存研究を展望し、またコロナ問題がSEに及ぼした影響も考慮しながら今後の方向と課題を確認した。2年目は、特にキュレーションの実態を事例研究によって考察した。また、SEには中小企業(特に新規創業企業)が多く、その行動も考察した。公表資料を基に実証分析を追加的に試みた。こうした取り組みを基に、シェアリングエコノミー協会と協力して実態調査(協会の都合やコロナ問題で遅延)を行うために改めて協議した。
最後に、政策班(土井、加藤)は、理論と実証の両方の研究から導き出された政策含意を確認したうえで、欧米の公共政策の展開と評価を考察した。わが国のSE政策が経済分析による知見を十分反映していないことを考慮して、政策のあり方を整理し、特にキュレーションと公共政策の関係を分析した。欧米の実証分析や政策などの展望は、論文やディスカッション・ペーパーとして公表した。
なお、コロナ問題に伴い研究計画は制約を受け、ワークショップ・セミナーの開催、各種ヒアリングなどの行事が若干延期となり再検討中である。
- ID情報
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- 課題番号 : 19H01494
- 体系的課題番号 : JP19H01494