講演・口頭発表等

2018年10月

小型船舶乗船者の立位姿勢動揺が生体のエネルギー消費量に及ぼす影響

日本航海学会
  • 土井根礼音
  • ,
  • 宮脇富士夫
  • ,
  • 瀬田広明
  • ,
  • 坂牧孝規

記述言語
日本語
会議種別
口頭発表(一般)

船員の疲労は、船舶事故の原因の一つであると報告されている。筆者らの先行研究において、船舶動揺によって生じる乗船者の立位姿勢動揺により、生体のエネルギー消費量が増加することがわかった。本研究は、乗船者の肉体的疲労に焦点をあて、立位姿勢動揺と生体のエネルギー消費量との関係を解明することを目的とする。本研究では、立位姿勢動揺を小型船舶の床、乗船者の腰部、頭部の加速度、および角加速度として計測した。エネルギー消費量と立位姿勢動揺の関係は、各部位の加速度・角加速度の実効値、乗船者の体表面積、およびエネルギー消費量を変数とする重回帰分析により解析した。本研究により、小型船舶の乗船者のエネルギー消費量は、腰部の縦揺れ(pitch)および体表面積の影響を受けることがわかった。