MISC

2017年

身体動作の違いが身体角度の推定に与える影響の調査

日本科学教育学会研究会研究報告
  • 松岡 浩平
  • ,
  • 川崎 恭輔
  • ,
  • 葛岡 英明
  • ,
  • 金井 司
  • ,
  • 久保田 善彦
  • ,
  • 鈴木 栄幸
  • ,
  • 加藤 浩

32
5
開始ページ
149
終了ページ
154
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.14935/jsser.32.5_149
出版者・発行元
一般社団法人 日本科学教育学会

<p>筆者らは,身体化デザインの理論に基づき,小中学生の天体学習を支援するため,VR(仮想現 実)を利用したタンジブル地球儀デバイスを開発してきた.その中で,VR 提示装置であるタブレットの持ち方や見上げ角度によって使用者の角度認識に誤差が生じている可能性が指摘された.本研究では,この仮説の検証と新たな知見を得ることを目的として,タブレットとヘッドマウントディスプレイ(HMD)というVR 提示装置の違い,また見上げる方向や姿勢の違いに起因する身体動作の違いが,角度認識に与える影響について調査した.仮想空間上に現れる点の角度を実験参加者に推定させる実験を行い,認識角度の誤差を分析することによって人間の角度認識について調査した.その結果,HMD とタブレット間における認識角度の精度に有意差は認められないという結果を得た.加えて,HMD・タブレットを問わず,90°付近を向く際は垂直方向より水平方向の方がより正しく角度を認識でき,また水平斜め前方向(75°付近)を向く際は足を動かしながらの方がより正しく角度を認識することができるという結果を得た.</p>

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.14935/jsser.32.5_149
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130007387613
ID情報
  • DOI : 10.14935/jsser.32.5_149
  • CiNii Articles ID : 130007387613
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000390425219

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