MISC

2006年11月28日

到達運動中の指標移動および背景運動で生ずる短潜時腕運動応答の加齢変化

電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング
  • 門田浩二
  • ,
  • 五味裕章

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加齢が運動の低速化を引き起こすことは良く知られた現象であるが,潜在的な刺激-運動の処理過程に加齢が及ぼす影響に関しては未解明な点が多い.最近の研究では,到達運動中に起こる目標指標や背景刺激の移動に対しては,単純反応時間よりも短い潜時の運動応答が生ずることが報告されている.本研究では,この様な短潜時の運動応答を実現しているメカニズムと加齢の影響を解明するために,若年(32.5±6.2才)および高齢(66.8±6.9才)の被験者を対象として,到達運動中の指標移動・背景運動に対する腕運動応答を解析した.その結果,どちらの刺激に対しても短潜時(<170ms)の応答が両群の被験者で認められた.応答の振幅には群間の差が認められなかった一方で,潜時に関しては,背景運動に対する応答において若年群が有意に短かった.この潜時は,年齢と逆相関を持つ運動視知覚能力との間に有意な関係性を有していたことから,加齢による潜時の遅延は,視覚処理系の初期段階の機能低下によって引き起

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CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110006163680