共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2023年3月

学習者相互シャドーイングに基づく外国語発音の相対化とその効果的な教育利用

日本学術振興会  科学研究費助成事業 挑戦的研究(開拓)  挑戦的研究(開拓)

課題番号
20K20407
体系的課題番号
JP20K20407
配分額
(総額)
25,740,000円
(直接経費)
19,800,000円
(間接経費)
5,940,000円

外国語学習者の音声は本人にとっては聞き取りやすいが,聞き手にとっては必ずしも聞き取りやすいとは限らない。聞き手が感じる聞き取りやすさ(瞬時的了解度)を客観的に計測し,話し手に効果的に伝達する方法として,聞き手(多くは母語話者)にシャドーさせ,そのシャドー音声の崩れを計測することで,瞬時的了解度のアノテーションとする方法を検討している。シャドーの崩れは,シャドーイングの直後に,話し手が参照したテキストを見ながら再度シャドーさせた(スクリプト・シャドー)音声を取得し,これとシャドー音声とを比較し,崩れの様子を時系列として取得する。昨年度,提案手法の予備的検討として,中国人の日本語学習者(*)を対象として,a) 彼ら(*)の日本語音声を母語話者(日本人)にシャドーさせ,また,b) 外国人の中国語音声を彼ら(*)にシャドーさせ,彼ら(*)の日本語に対する瞬時的了解度を,自身の母語(中国語)を学ぶ外国人の音声を使って提示する方法を検討した。本年度は,提案手法の妥当性をより深く吟味するために,1) 学習者音声を音声認識した時の誤り率,2) 母語話者シャドー音声を音声認識した場合の誤り率,3) 母語話者によるシャドー音声とスクリプトシャドー音声から求まる崩れ度合い,のいずれが,聞き手の聴解の崩れをより正確に表現できているのかを検討し,提案手法である 3) の優位性を実験的に示すことができた。さらに,了解度を計測する場合の音声の単位として音素,音節,単語を想定し,提案手法の妥当性を議論した。この結果を踏まえ,英語母語話者(相当)による日本人英語のシャドー・スクリプトシャドー音声,また,日本人による母語話者英語のシャドー・スクリプトシャドー音声の両方を大規模に収集するインフラ構築を行い,大規模コーパスの収集を始めることができた。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K20407
ID情報
  • 課題番号 : 20K20407
  • 体系的課題番号 : JP20K20407