共同研究・競争的資金等の研究課題

2021年 - 2024年

皮膚の付属器官発生における老化活性の機能解明

日本学術振興会  基盤研究(B)  基盤研究(B)
  • 大峡 淳(代表者)

課題番号
21H03122
体系的課題番号
JP21H03122
配分額
(総額)
17,550,000円
(直接経費)
13,500,000円
(間接経費)
4,050,000円

歯の再生は、21世紀で成し遂げるべき医療であり、その実現には幹細胞の利用が欠かせない。しかし、幹細胞の歯胚細胞への正しい分化誘導という最も重要な部分の解決が未だなされていない。一般に、器官発生は、胎生幹細胞が少しずつ、より細かな方向へ運命決定をしていくことで達成される。歯は、毛髪などと同じ皮膚の付属器官に属する。全ての皮膚の付属器官が先天的に欠如する遺伝性疾患の存在は、胎生幹細胞がダイレクトに歯胚細胞へ分化するのではなく、皮膚の付属器官への運命決定を行った後に、歯胚細胞への分化を決定している事を示している。胎生幹細胞を、どの付属器官へ分化させるかを決定するメカニズムは、歯の再生における幹細胞の歯胚細胞への分化誘導と同義であるが、未だ明らかでない。胎生期の形成途中の歯胚と毛包に老化シグナルを見出した。さらに老齢マウスの前歯に、異所性の毛髪の形成を認めた。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21H03122
ID情報
  • 課題番号 : 21H03122
  • 体系的課題番号 : JP21H03122