2020年4月 - 2024年3月
高齢者の尊厳を重視したコミュニケーション力向上を目指す看護学生向け電子教材の開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究
本研究の目的は、感覚・認知機能の低下のある高齢者の尊厳を重視したコミュニケーション力を向上させるために、看護学生を対象とした自己学習用のWeb教材の開発と評価を行うことである。
今年度は、看護・医療系の教材制作会社が発行している「老人看護・高齢者看護・認知症看護」をテーマとするDVD教材を視聴し、高齢者とのコミュニケーションに関する場面・画面の抽出を行い内容の分析を行った。令和3年度に実施した書籍の分析結果も踏まえ、高齢者とのコミュニケーションに関して、教育で強化すべきテーマや取り上げる必要度の高い教育項目について検討した。また、看護基礎教育に必要な教育要素を抽出するため、若手看護師(経験年数1~3年目)を対象とした、コミュニケーションが図りにくい患者のケアにおいて特に配慮している事柄や、ケアで抱く感情に関する実態を把握するための質問紙調査の内容を検討した。質問項目については、配慮している事柄はユマニチュード(登録商標)の哲学やケア・コミュニケーション技法を参考とした。ケアで抱く感情は、若手看護師のストレス分析に関する先行研究を参考に、意欲・達成感・喜び・苦手意識・拒否感・戸惑い・嫌悪感などで構成した。研究倫理審査会の承認も得られ、対象となる10病院の看護部への調査依頼を進めている段階である。
今年度は、看護・医療系の教材制作会社が発行している「老人看護・高齢者看護・認知症看護」をテーマとするDVD教材を視聴し、高齢者とのコミュニケーションに関する場面・画面の抽出を行い内容の分析を行った。令和3年度に実施した書籍の分析結果も踏まえ、高齢者とのコミュニケーションに関して、教育で強化すべきテーマや取り上げる必要度の高い教育項目について検討した。また、看護基礎教育に必要な教育要素を抽出するため、若手看護師(経験年数1~3年目)を対象とした、コミュニケーションが図りにくい患者のケアにおいて特に配慮している事柄や、ケアで抱く感情に関する実態を把握するための質問紙調査の内容を検討した。質問項目については、配慮している事柄はユマニチュード(登録商標)の哲学やケア・コミュニケーション技法を参考とした。ケアで抱く感情は、若手看護師のストレス分析に関する先行研究を参考に、意欲・達成感・喜び・苦手意識・拒否感・戸惑い・嫌悪感などで構成した。研究倫理審査会の承認も得られ、対象となる10病院の看護部への調査依頼を進めている段階である。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K19028
- 体系的課題番号 : JP20K19028