講演・口頭発表等

国際会議

幌延URLから採取した地下水中のトリウム,ウランおよび希土類元素濃度に関する熱力学的考察

15th International conference on the Chemistry and Migration Behaviour of Actinides and Fission Products in the Geosphere (Migration 2015)
  • 佐々木 隆之*
  • ,
  • 鴻上 貴之*
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  • 雨宮 浩樹
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  • 村上 裕晃
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  • 天野 由記
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  • 岩月 輝希
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  • 水野 崇
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  • 小林 大志*
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  • 桐島 陽*

開催年月日
2015年9月
記述言語
英語
会議種別

地下水中のTh, Uおよび希土類元素(REEs)の濃度を熱力学的解析により評価するため、幌延深地層研究センター周辺に分布する地下水を対象に調査を行った。地下水は幌延深地層研究センターの研究坑道内、深度140mおよび250m坑道から掘削したボーリング孔より嫌気状態で直接採水した。コロイドの分布については、原位置において0.2$\mu$mおよび10kDaの限外ろ過膜によるろ過により評価した。また、ろ過した地下水との比較のため、ろ過していない地下水も採取した。地下水の分析および熱力学解析の結果、ThおよびUについては溶解度がそれぞれThO$_{2}$(cr)およびUO$_{2}$(cr)に支配されていることがわかった。一方、REEsについては濃度が低く、また、軽REEsにおいてコロイドの影響が顕著であった。リン酸塩鉱物を溶解度制限固相として溶解度を算出した結果、分析結果が海水とリン酸塩鉱物間のREEの固液平衡によって説明可能であることがわかった。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5050567