論文

査読有り
2016年11月

様々なスケールの降雨イベント時にため池から流出する土砂・$^{137}$Csの挙動特性に係る数値解析研究

Journal of Environmental Radioactivity
  • 操上 広志
  • ,
  • 舟木 泰智
  • ,
  • Malins A.
  • ,
  • 北村 哲浩
  • ,
  • 大西 康夫*

164
開始ページ
73
終了ページ
83
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.1016/j.jenvrad.2016.07.004

福島の一般的なダム湖における土砂・放射性セシウム輸送を理解するために3次元有限体積コードFLESCOTによる解析を実施した。本モデルは乱流流れ、複数粒径土砂の輸送、溶存および土砂付着セシウムの輸送を考慮する。福島環境におけるモデルの適用性確認のために台風時の大柿ダム湖での試験解析を実施した。その後、一般的なダム湖に対し、流量強度、ダム湖体積、収着分配係数を変化させた解析を実施し、それらの特性が放射性セシウムのダム湖からの流出に与える影響を調査した。大きい降雨イベント時にはシルトが放射性セシウム輸送に大きく寄与する一方、小さいイベント時には粘土付着成分や溶存成分が支配的となることが示された。これらの結果は任意の降雨イベント時に対し、放射性セシウム流出量を評価するのに有益と考える。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1016/j.jenvrad.2016.07.004
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5054089
ID情報
  • DOI : 10.1016/j.jenvrad.2016.07.004
  • ISSN : 0265-931X

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