論文

2004年12月

サイレージ用トウモロコシのF1親自殖系統「Mi47」の育成

九州沖縄農業研究センター報告
  • 伊東 栄作
  • ,
  • 池谷 文夫
  • ,
  • 濃沼 圭一
  • ,
  • 野崎 國彦
  • ,
  • 藤田 勝見

45
開始ページ
1
終了ページ
13
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
農業技術研究機構九州沖縄農業研究センター

サイレージ用トウモロコシのF1品種を育成するためには,優秀な親自殖系統が必要である。本稿では,新F1品種「ゆめちから」の親自殖系統として育成した「Mi47」の育成経過と特性を報告する。「Mi47」は耐倒伏性,ごま葉枯病抵抗性の向上を育種目標として育成したフリント種の自殖系統である。「[Mi9×{平野1/(JF1C1・S2×飯干2・S4)}・S2]×(JF2C2・S4×Mi15)」を育種母材とし,育種母材作出を宮崎県総合農業試験場,育成を九州農業試験場畑地利用部(現九州沖縄農研センター畑作研究部)が担当した。2000年8月にその優秀性が認められ,「とうもろこし農林交親49号」として命名登録された。早晩性は九州では"中生の早"に属する。耐倒伏性は"極強",ごま葉枯病抵抗性は"強",紋枯病抵抗性は"強"である。稈長および着雌穂高は低く,草型はアップライトである。採種量はフリント種としては多く,平均的なデント種自殖系統並かやや多い。花粉飛散程度は良い。本系統を花粉親とするF1組合せは耐倒伏性と茎葉消化性に優れる。本系統を花粉親に用いて単交雑F1品種「ゆめちから」が育成された。

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CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/120005434465
ID情報
  • ISSN : 1346-9177
  • CiNii Articles ID : 120005434465
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000004361155

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