2012年4月 - 2015年3月
臍帯血中のストレス関連分子と胎児の発育との関連性
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究では、胎児期の状態を反映する臍帯血に着目し、DNA酸化損傷マーカーである8ヒドロキシデオキシグアノシン(8-OHdG)を指標に胎児の酸化ストレス状態と妊娠・分娩に関与する各種母子因子との関連性について検討した。母体の喫煙群では、非喫煙群に比較し臍帯血中の8-OHdG値は高く有意差が認められた。また、胎盤重量及び出生体重1kg当たりの胎盤重量との間に正の相関が認められた。さらに、母体「過体重/肥満」群では、臍帯血中の8-OHdGと胎盤重量に強い正の相関が認められた。しかし、母体の年齢、在胎週数、児の性別、分娩所要時間や分娩時の児の状態などに関する要因との関連性は認められなかった。
- ID情報
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- 課題番号 : 24593348
- 体系的課題番号 : JP24593348