論文

2019年3月15日

[P13] 月周回衛星かぐや(SELENE)搭載ハイビジョンカメラのデータアーカイブ:科学データとメディアの融合

デジタルアーカイブ学会誌
  • 山本 幸生
  • ,
  • 本田 理恵
  • ,
  • 大嶽 久志
  • ,
  • 海老沢 研
  • ,
  • 石川 博

3
2
開始ページ
251
終了ページ
254
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.24506/jsda.3.2_251
出版者・発行元
デジタルアーカイブ学会

月周回衛星「かぐや」に搭載されたハイビジョンカメラ(HDTV)は600以上の映像を取得した。広報目的に加え科学的な価値を見出すため、他の観測機器と同様に科学データとしてアーカイブを行った。HDTV映像は標準で30fpsの60秒間の1800枚のフレームから構成され、2倍速、4倍速、8倍速で撮像可能である。データアーカイブでは動画をフレームに分割して静止画として扱い、撮像時刻、動作モード、衛星位置、撮像範囲等を含め、総計100万枚以上の静止画にメタデータの付与を行った。ファイルフォーマットは天文学分野標準のFITSを用い、ディレクトリ構造やメタデータ記述は惑星探査データの標準規格であるPlanetary Data System (PDS)を用いた。FITSとPDSは親和性が高く2つの基準を満たすことが容易である。そのためHDTVデータは天文学分野と惑星探査分野の両方のツールを利用することが可能なハイブリッド仕様である。本発表ではHDTVデータの長期保存への取り組みをその背景と共に報告するものである。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.24506/jsda.3.2_251
CiNii Research
https://cir.nii.ac.jp/crid/1390282763120268416?lang=ja
ID情報
  • DOI : 10.24506/jsda.3.2_251
  • ISSN : 2432-9762
  • eISSN : 2432-9770
  • CiNii Articles ID : 130007659309
  • CiNii Research ID : 1390282763120268416

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