論文

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2019年11月

第23回IUHPE 世界大会における非感染性疾患対策の研究動向 Beating NCDs equitably を中心として

日本健康教育学会誌
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  • 江川賢一

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開始ページ
387
終了ページ
391
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
DOI
10.11260/kenkokyoiku.27.387

目的:非感染性疾患(Non-communicable diseases,以下NCDs)は依然として世界の主要死因である.本報告はNCDs対策の現状を概観し,第23回ヘルスプロモーション・健康教育国際連合(IUHPE)世界大会におけるNCDsの予防と管理に関する研究動向を報告する.<br />
結果:2030年までにNCDsによる早世を3分の1に減少させる国際連合(UN)の持続可能な開発目標(Sustainable development goals, SDGs)の枠組みとともに世界保健機関(WHO)は国,地域,民間レベルでの取り組みを推進している.IUHPEは2018年にこれらの取り組みを加速するためにBeating NCDs equitablyと題した声明を発表した.IUHPE世界大会はプラネタリーヘルス(planetary health)をテーマとした.この声明に続く研究や実践を促すためのシンポジウム,パラレルセッションおよびラウンドテーブルでは健康格差を解決し,公平性のある取り組みが強調された.<br />
結論:公平性のあるNCDs対策を進めるには,社会全体のシステムアプローチが重要である.SDGsの枠組みにおいては個人のヘルスリテラシー,地域のエンパワメントに加えてマルチセクターによるアドボカシー研究が必要である.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11260/kenkokyoiku.27.387
ID情報
  • DOI : 10.11260/kenkokyoiku.27.387
  • ISSN : 1884-5053

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