講演・口頭発表等

構成アニオンの異なる各種イオン液体への3価ランタノイドの抽出

第33回日本イオン交換研究発表会
  • 江口 綾乃
  • ,
  • 岡村 浩之
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  • 杉田 剛
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  • 上田 祐生
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  • 森田 耕太郎*
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  • 下条 晃司郎
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  • 長縄 弘親
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  • 平山 直紀*

開催年月日
2017年10月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
甲府
国・地域
日本

本研究では、抽出溶媒としてイオン液体(IL)アニオンのパーフルオロアルキル(Rf)基の炭素数が異なる4種類(n=0, 1, 2, 4)の1-ブチル-3-メチルイミダゾリウムビス(パーフルオロアルカンスルホニル)イミドを合成し、キレート抽出剤として2-テノイルトリフルオロアセトン(Htta)を用いた、3価ランタノイドイオン(Ln(III) = La, Nd, Eu, Dy, Lu)の抽出に及ぼすILアニオンの疎水性および構造の効果を調べた。Ln(III)の抽出選択性は、全てのILにおいてLu $\doteq$ Dy $\geq$ Eu $>$ Nd $>$ Laの順となり、ILアニオンのRf鎖長を変化させても抽出性に顕著な差は見られなかった。水相pHとLn(III)の分配比の対数のプロットの傾きからこれらILを用いたときの各Ln(III)の抽出化学種を検討したところ、ILアニオンのRf鎖長を変化させることで、抽出化学種を制御できることが示唆された。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5060904