2009年 - 2011年
安定型マトリックスメタロプロテナーゼ3を用いた新しい歯髄炎治療薬の開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
感染の程度が異なるイヌ不可逆性歯髄炎モデルを確立し、MMP-3の効果を検討した。MMP-3処理後14日目で血管と神経を伴う歯髄組織の再生が観察され、28日目で象牙質マトリックス形成がみられた。未処理の歯髄組織は壊死していた。MMP-3処理群では3~ 7日目でコントロール群と比較してマクロファージや抗原提示細胞の浸潤は減少し、またIL-6の発現が有意に低下していた。これらの結果はMMP-3の抗炎症作用を示唆しており、MMP-3が新しい不可逆性歯髄炎の治療薬の候補として有望であると考えられた。
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 21390512
- 体系的課題番号 : JP21390512