2019年2月
中学校における地学分野の野外観察実施の現状と教員の意識−神戸市を事例として−
地学教育
- ,
- 巻
- 71
- 号
- 3
- 開始ページ
- 83
- 終了ページ
- 96
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.18904/chigakukyoiku.71.3_83
- 出版者・発行元
- 日本地学教育学会
公立中学校における地学分野の野外観察実施率と教員の意識を明らかにするために,質問紙による調査を実施した.教員の年代による意識の差異を明確化するために11段階による意識調査を実施し,教員の年代を20~30代と40~60代に区分して分析を行った.その結果,以下3点が明らかになった.①野外観察の経験不足,野外観察の指導法が不明,野外観察に必要な道具の不足,講習会等の非活用が新たな阻害要因として明らかになった.②20~30代は「地層の重なりと過去の様子」の単元の指導について苦手と感じている傾向が高く,野外観察の経験不足から現場での指導法への不安が強いことが示唆された.③20~30代の教員に対して野外観察を数多く経験できるしくみとともに現場での指導法も学ぶことができる環境を作ることが,野外観察実施率の向上に寄与することが示唆された.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.18904/chigakukyoiku.71.3_83
- ISSN : 0009-3831
- eISSN : 2423-8953
- CiNii Articles ID : 130007744217
- CiNii Books ID : AN00141043
- CiNii Research ID : 1390001277392089472